オーストラリアでは行きたい大学への入試がない!どのくらい重要VCE /ATAR

教育

今回はオーストラリアのビクトリア州で大学進学を目指す、お子さんをお持ちの方に分かりやすく
オーストラリアで大学/TAFEへの進学について書いて行きたいと思います。

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VCE, ATARとは

The Victorian Certificate of Education (VCE) is one of the qualifications you can get if you finish Year 11 and 12 at high school in Victoria. After completing the VCE students get an ATAR score to use to apply for university or TAFE.

まず、以前にもセカンダリースクールの選び方にも書いたのですが、オーストラリアの義務教育はYear10で終わります。

それ以降のyear11、12は進学を目指す子たちのための教育(VCE)に変わります。

オーストラリアでは日本とは違い行きたい大学を受験する入試は存在しません。

だからって大学に入るための入学試験がないわけではないんです。

学生たちはVCEで学んだサブジェクトの試験を受け、
その結果(ATARスコアー)でどの大学に入れるのか振り分けられていくのです。

なのでATARスコアーで成績の高い生徒から順番にいい大学の学部を選ぶことができます。

 

VCE サブジェクト

VCEのサブジェクトには90種類以上のサブジェクトがあり、学生は2024個のサブジェクトをYear11-year12の2年間で終了させないと行けません。

サブジェクトの選び方としては

  • 興味のある分野
  • 得意な分野
  • 将来つきたい職業に関係のある分野

ここで大切になってくるのがセカンダリースクールの選び方でも話したように通っているセカンダリーで自分のやりたい分野のサブジェクトを行っていないところもあります。
その際は通っている学校に相談することをお勧めします。

 

人気のあるVCE サブジェクト

人気のあるサブジェクトランキング

1位 English

2  Further Mathematics

3位 Psychology

4位 Mathematical Method

5位 Health and Human Development

6位 Biology

7位 Business Management

8位 Chemistry

9位 Physical Education

10位 Legal Studies 

提供元The Victorian Curriculum and Assessment Authority figures show the top 10
year 12 subjects are largely unchanged from 2015 to 2020. The Age 2020
それぞれのサブジェクトはスケールが違い、毎年生徒の成績に基づいてスケールは計算されます。
ですが一般的には数学と科学のサブジェクトはスケールアップされ、芸術系のサブジェクトはスケールダウンされると言われています。

ATARスコアー

The ATAR (Australian Tertiary Admission Rank) is calculated by the Victorian Tertiary Admissions Centre (VTAC).
Universities and TAFEs use it when accepting students into their courses.

ATARスコアー100点満点ではなくランキングです。他の生徒と比べての結果を表しています。
なので、

65ATARはその年の他の全ての学生の65%よりも成績がよかったという意味です。
50ATARはその年の他の全ての学生の50%よりも成績がよかったと言う意味です。
74ATARはその年の他の全ての学生の70%よりも成績がよかったと言う意味です。

 

このATARスコアーが大学やまた専門学校(TAFE)に進学を希望している場合に重要になってきます。
オーストラリアでは大学の入試がないためこのスコアーによって成績の高い人から上位の学校の学部に振り分けられていきます

スタディースコアー

スタディースコアーの最大は50です。毎年、平均スコアは30に設定されています。

学生のスコアーが38以上の場合、上位15%にいることを示しています。

ATARスコアーの選出方法

最大6つのVCEでのスコアーに基づいて計算されます。

  • your highest scaled study score in one of the English studies (English, English Language, English as an Additional Language (EAL) or Literature)
  • your highest scaled study scores for three additional permissible studies, and
  • 10% of the scaled study scores for the fifth and sixth permissible studies.

 

英語、英語言語、第2言語、もしくは文学から一番高いスコアーを
一つ。

VCE教科での最高得点から3つ。 残りのVCE教科の2教科から10%ずつが計算されATAR スコアーは選出されます。

 

それからATAR は0.05の間隔で0から99.95までの数値で表されます。なので99.05が最高点数となり次に高い点数が、99.90と言うことになります。

 

セカンダリースクールランキング2020

 

こちらから最新のVCEの結果のよかった学校がランキング形式で見ることができます。

 

ここで気をつけて欲しいのがMEDIAN
Medianとは中央値であって平均値ではないと言うところです。
なので学校ランキングのMedianが高ければ高いほどその学校の生徒の点数が高いことを意味しています。
ちなみに2020年度の公立/私立ランキングは
1位Bialik Collage/Hawthorn
2位Mount Scopus Memorial College/ Burwood
3位Ballarat Clarendon College/Ballarat
4位Mac.Robertson Girl’s high School/Melbourne
5位Melbourne High School/South Yarra
Summy
Summy

私立の学校がトップ3を独占してますね。4位と5位に公立の高校が入っています。

 

ちなみに公立のみのランキングは

1位Mac.Robertson Girl’s high School/Melbourne
2位Melbourne High School/South Yarra
3位Nossal High School/Berwick
4位Victorian College Of Arts/Southbank
5位   Suzanne Cory High School/Werribee

 

学校ランキングは毎年その学校にどのくらい成績優良者がいるかで変わってくるので、一概にこの学校はいいと判断してしまわないようにしてくださいね。
とはいえ、学校のプログラムがよかったりするので、セカンダリー
選びの参考程度にみてください。

オーストラリアには浪人生がいない

ここオーストラリアでは基本的に浪人制度はありません。

なぜかと言うと何度も話しているようにATAR のスコアーによって大学に振り分けていくので、
もし自分の行きたかった学部に入れなかった場合、自分が取った成績で入れる大学の学部に入りその後、もし成績が優良であればトランスファーすることができます。

また1年目ですでに勉強した教科はクレジットがきくこともあり、その際受けなくてはいけない教科を減らすことができますが、その新しい学部の1年生からやり直すことになります。

 

まとめ

オーストラリアでの大学/TAFEへの進学の仕組みわかっていただけたでしょうか?

大学/TAFEへの進学を考えている場合VCEを取得する必要があり、ATAR の評価によってどこの大学/TAFEへ入れるのかが決まります。

VCEで選ぶサブジェクトも生徒自身の得意分野であったり将来につきたい職業にあったサブジェクトを選べるようになっています。

またオーストラリアでは浪人することがないため。もしその年に入りたい学部に入れなかった場合は、自分が入れる学部に入り、その後成績が優良であれば入りたかった学部にトランスファーをすることができます。その際またその学部の1年生からやり直すことになりますが、前の年にもうすでにやった教科はクレジットがきくようになっています。

 

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