公文といえば日本人で知らない人はいなってほど有名な学習塾の一つですよね。
そんな公文は海外でも大人気です。今や世界46カ国以上で展開しているようです。
私たちが住むここオーストラリアでも公文をやっているお子さんがたくさんいます。なんと公文教室はオーストラリア国内だけでも300以上も教室があるそうですよ。
そして我が子たちも、もう3年ほど通っています。
そんな海外オーストラリアの公文教室はどんな様子なのか、費用、メリット、デメリットなどを体験をもとに書いていきたいと思います。
これからお子さんに公文を習わせるか悩んでいる方の参考になると嬉しいです。
どんな子が公文に向いているのか?
始める年齢にもよるのですが、基本くもんは3、4歳から始めることができるようです。
実際うちの娘も3歳の終わり頃始めました。元々は息子(当時小学校2年生)のために何かお勉強系の習い事をさせようと考えていた時、
家の近くにあったいう理由で始めたのがきっかけです。
公文を始める年齢にもよて向き不向きも変わってくるのですが、
私の持論から言いますと、
幼いうちから学習基盤ができていてコツコツ勉強ができる子とは
幼いうちから学習基盤ができているとは、毎日決まった時間勉強する習慣がついているお子さんの事を言います。もちろん年齢によっては毎日ではなくてもいいのですが、勉強すること自体が習慣になっていないと、自宅学習の多い公文は続けるのが困難になってしまします
もちろん公文に通うことによって
学習習慣を身につけさせるのも一つの手ですよね。
公文をする上での親の負担
お子さんが何か習い事をする時に、常に考えないといけないのが
親の負担はどのくらいかかるのか?
公文をする上で考えられる親の負担は年齢にもよって異なります。
未就学児(幼稚園生)だと、どうしても親が隣にいて公文の宿題をこなすことになります。
小学校低学年になると、自分で問題を解いて自学学習ができますが、丸つけはやはりご家族がやってあげて、間違ったところを一緒に見直してあげる必要があります。
小学校高学年にもなると流石に自学学習をし解答も自分でできるので、親負担はほとんどないと思います。
Tutor(家庭教師)を雇うことを考えると公文の方が断然、親の負担は大きいと思います。他にも考えられる親の負担としては、海外特有の送り迎えくらいでしょうか。
公文式学習の特徴
公文の特徴
公文式学習とは、解き方を教わるのではなく、自分の力で教材の問題を解く学習法で、
「やればできる」という自己肯定感を育み、未知の領域にも、自分から挑戦する力を培います。
公文式は、一人ひとりの「可能性の追求」を目指す教育です。
公文公式ホームページより抜粋しています。
公式のホームページにも書いてありますが、解き方を教わるのではなく、
教材自体に解き方のヒントになる事柄が書いてあります。
それを読み解き自分で問題を解いていく形が公文特有な方法です。
こちらが息子と娘のやっている問題になります。
公文のレベルはどのように分かれているのか
Aから小学校1年生レベルになります。
GからHが中学生レベルになります。
IからOは高校生レベルになります。
このように自分が今どのレベルにいてどのような学習をしているのかを把握することができます。
English(英語)も同様にProgress Trackerがあります。
公文教室でもらえるサティフィケート
公文教室では子供達が行っているレベルが終わる際、レベルテストがあります。テストを受けて次のレベルに行けると判断されると、サティフィケートを貰うことができます。
また年に2回程公文をやっている子供(オーストラリア全土)の成績順位ののったサティフィケートをもらいます。自分のお子さんがどのくらいのところにいるのかも把握することができます。
またアドバンス・スチューデントになるとメダルをもらうこともできます。
このサティフィケート/メダル制度が子供達のモチベーションにも繋がっているようです。
海外の公文教室
基本的に週1ー2回公文の教室に通うことになります。
公文の教室自体は3時から6時半まで空いています。
時間は特に決められているというわけではなく、ご家庭の時間の都合に合わせてお子さんを教室に通わせることができます。
我が家は学校が終わるとそのまま公文に行くようにしていますが、コロナ禍で教室の人数制限がかかっていた時は、さすがに時間スロットを設けて、時間に合わせていくようになっていました。
公文教室での子供達
我が子たちが通っている公文教室ではまず、子供達が教室に入ると、自分の英語と算数のファイルを引き出しから取り出して、あらかじめ先生が入れてくれている問題に取り掛かるようになっています。
幼児の子たちには一人一人に先生がつきます。それから小学校低学年の子達2−5人に対してアシスタントの先生が
1人ついてる感じですね。
Gr3以上のレベルの問題をしている子たちは隣の部屋(オープンスペースですが区切られています)で勉強をしています。このレベルの子達にもアシスタントの先生がついて、常に先生が子供の進み具合をチェックしながら、子供達は自学習をし、分からない所があると質問する形になっています。また、新しいところを習うときは先生がついて教えてくれているようです。
教室で受ける時間はどのくらい?
公文の教室では1教科30分が目安になっているので、2教科やっているお子さんは大体1時間くらい勉強をすることになりま。
公文のホームワーク
公文のホームワークは教室が終わった後に先生から2−3日分のホームワークが渡されます。
お子さんによって違いますが、2−5ページくらいのホームワークで大体1教科につき20−30分くらいで終わるようになっています。
ホリデー期間中などはかなりの量のホームワークをもらうことになるのですが、焦る必要はなく、ある程度多めに先生も渡してくれているので、個人のペースで進めることができます。
またホリーデー中にホームワークがなくなった場合も先生に連絡をすると新しいホームワークを渡してくれる時間をアレンジしてくれるのですごく助かります。
公文オーストラリアの月謝はいくらか?
オーストラリの公文では学費を毎月払っていくことになります。
他の習い事はタームごとに払うことが多いのでそこはちょっと違いますよね。
まず入会費に$100かかります。
それから月謝は、1教科につき$140になります。
我が家は子供達がMath(算数)とEnglish(英語)をやっているので
$140x4=$560が月謝になります。
高いと思われるかもしれませんが、公文に週2回通った場合、一回の授業料は$17.50になるので、他の習い事と大差がそこまでないように感じます。
オーストラリアの公文ではJapaneseとKokugoがある
そうなんです。海外に住んでいて日本語を学ぶこともできるんです。
公文ではJapaneseとKokugoと言うふうに分かれていて、日本語を母国語としないお子さんはJapaneseを学び、日本語を母国語とするお子さんにはKokugo(Japaneseより、よりレベルの高い日本語)を学ぶことができるようです。
残念ながらうちの子たちはやっていないので、ここでは簡単に紹介だけさせていただきます。
公文のメリットとデメリット
ここまで海外公文について書いてきました。最後に公文のメリットとデメリットについても書いていきたいと思います。
公文に通うメリット
- その子にあったレベルをその子にあったペースで進めることができる
小学生であっても、中学生の国語や算数ができるってのは子供にとってもすごく自信がつくことだと思います。 - 目標を持って、勉強ができる
先生と子供自信で目標を設定をするので、子供自身も頑張れる。 - 毎日コツコツやる習慣がつく
公文は自宅学習が基本なので毎日勉強をする習慣がしっかり身につく。
私がこの記事を書いてる時に思った質問を息子にしてみました。
上の学年の算数の問題をどんどんやってて、前にやったの忘れたりしないの?
学校で結局同じ問題解く事になるからリビジョンになってる。
今、息子は3年先の算数(数学)をやっているのですが、先先進んでやったとしても、学校で学年のレベルの算数があるので、一度公文でやった問題をもう一度やっている感じらしく、それがリビジョンになっているようです。
娘には違う質問をしてみました。うちの娘は(当時4歳になってすぐだったので)入れるつもりはなかったのですが、息子の体験入学の際に娘も体験したい。っといい結局習う事にしました。
公文のどんなところが楽しいの?
私はいろんな本を読むのが好きだから公文の問題に出てくる本で、面白いのを見つけて、図書館で同じ本を探すのが楽しいんだ!
公文では児童書をふんだんに取り入れているので、どうやら、公文の勉強が楽しいというより、自分の好きな本を探している感じは否めませんが、本人が楽しんでいるようなので良しとしましょう。
公文に通うデメリット
- 計算は早いが応用力に欠ける
公文は計算問題をとにかくたくさん解かせます。なので計算はできるけど、どんな時に使うかなどがいまいち理解できていないケースがあるようです。 - 英語は基本Reading/comprehensionのみ
どういうことかというと、文章を読んで読解力の問題や抜き出し問題などがほとんどで、文章力は残念ながら身に付かない。
息子は英語の文章力が乏しく、公文だけでは足りず、1年間ほどTutorをつけて文章力の向上を図りました。
このように公文に通うメリットとデメリットがあります。
お子さんの得意・不得意を見極めて習わせるかどうか決めてみるのはいかがでしょうか?
とにかく計算が遅いお子さんには断然、公文の算数はおすすめですし、逆に算数がすごく得意なお子さんにも学年関係なくアドバンスで勉強ができるのでおすすめです。ですが、英語で文章を書くのを苦手とするお子さんには公文はお勧めしません。
また我が家では公文だけでなく、進研ゼミ海外講座を受けています。
興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
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